2019年3月25日にリリースされたiOS12.2ではURLバー(アドレスバー)の横に「安全ではありません」と警告が表示されるようになりました。このページでは警告が表示される理由や解除方法について解説します。
Webサイトの閲覧に大きく影響!?
iOS12.2(2019年3月リリース)から実施された変更
iPhoneやMacなどを使ってSafariで閲覧したWebサイトのURLが「http」から始まる場合、URLバー(アドレスバー)の横に「安全ではありません」と警告が表示されるようになりました。
今までも*パスワードやクレジットカードを入力するページに限定して表示されていましたが、2019年3月にリリースされたiOS12.2からは、Webサイトのアドレスが「http」から始まるすべてのWebページで警告が表示されることになりました。
Safariは国内でのブラウザー市場シェア2位に位置づけており、モバイル端末に限定すると70%以上になります[出典:statcounter/2019年2月時点]。iOS12.2の変更により、多くのサイト訪問者にブラウザー上で警告が表示されることが予想されます。
参考URL
*・・ iOS 11.3 および macOS 10.13.4 (2018年3月リリース)以降
「安全ではありません」という表示を解除するには!?
「https」と「http」の違いとは
「https」・・通信を暗号化している
「http」 ・・通信を暗号化していない
Webサイトに入力した情報が漏洩する可能性がある!
インターネット上の通信はそのままネットワーク上で送られます。暗号化されていないWebサイトに入力したパスワードや個人情報などは、悪意があり技術を持った第三者が覗こうと思えばその情報を簡単に見ることができます。
Webサイト運営者が「https」から始まるURLに変更する
「安全ではありません」の警告表示を解除するには、Webサイト運営者が「https」から始まるURLに変更することが必要です。この変更には、通信を暗号化するSSLサーバー証明書を用います。つまり、Webサイトを運用しているサーバーにSSLサーバー証明書を設定すれば、通信を暗号化でき、ブラウザーの警告も解除することができます。
まとめ
「安全ではありません」は、URLがhttpの時に表示される
警告表示を解除するにはSSLサーバー証明書を設定し、URLを「https」(通信が暗号化されている)に変更する必要あり
Chromeの警告メッセージを解説
本ページで使用している専門用語の解説
SSL(Secure Socket Layer)
通信データを暗号化し、盗聴や盗み見されないようにする技術です。パスワードの送受信をするようなページでは必須とされます。HTTPS通信は、SSLの後継バージョンであるTLS(Transport Layer Security)の技術を用いておりますが、一般的に広く知られているSSLと表記しています。